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2008年06月 アーカイブ

2008年06月01日

I have never been forced to accept compromises

I have never been forced to accept compromises,but
I have willingly accepted constrains.
(妥協を強制されたことはないが、制約は喜んで受け入れてきた。)

デザイナー/チャールズ・イームズ

隈研吾さんもおっしゃってますが、制約やハードルはイノベーションの源泉。
制約が生じた時に落ち込んだり臆することなく、制約を前向きな追い風と捉えられるような精神構造を作れるようになると、クリエイティブ脳が一歩先に進む気がします。

きっとデザイン分野だけではなく、ビジネスシーンにも有効な考え方ではないでしょうか。


KAZさん(山崎和彦さん、千葉工大、教授)もブログでイームズの名言を紹介しています。

※共感する!!という方、私はこう考えます!という方、ぜひ積極的にコメントお願いします。


イームズ写真展(2008/6/8まで)


2008年06月04日

読書感想文/私塾のすすめ

「声に出して読みたい日本語」の齋藤孝氏と「ウェブ進化論」の梅田望夫氏による対談をまとめた一冊。
両氏が「自分自身の価値を上げること」や「学びあいの精神」、「これからの若者や社会に対する思い」について興味深い意見交換をしている。
福沢諭吉的メンタリティという共通の根っこがありながら、違う思考を持つ二人の多様な視点が綴られていて、現在、自分の将来や仕事について考えている人には参考にできる言葉がちりばめられている。

ーー以下ピックアップーー
・私塾願望、福沢諭吉的メンタリティ。志を同じとする仲間と学びあいたい願望。

・私塾=私淑→学習のモチベーションの共有

・モチベーションの強弱によって学習の格差は拡がる。

・人生をデザインする(デザインという概念が無形のものに対して使われても違和感が少なくなってきている。これからの時代、デザイナーに求められるものは?)

・スマイルズ著「ヘルプ(自助論、邦題:西国立志偏)」

・自らの存在のありよう、働き方のデザイン。肩書きを持つだけでも気分は変わる。

・あこがれる人物を3人、自らのロールモデル(人生の参考とする人)として設定して暮らす。

・ロールモデルはどんどん自分のために消費していくもの。次々と見つける。さらに口に出すことが重要。「イチローになりたい!」のように。

・自分を知ることで、必要なもの、不要なものがわかる。

・モノも人も全てが縁。

・「志向性」←ウェブログで志向を同じとする仲間を探せ。そして「道」のヒントを探せ。

・自らの関心事の発信。そしてそれを突き詰める。そこから次のコネクションが生まれるはず。

・現実世界、たかだか50人ほどのクラスでは志向が同じ同志を見つけられる確率は低い。
世界にはもっともっとおもしろい奴がいる。

・日本人たちよ、個として、創造的に生きよ!!

・型は古く、概念は新しく。

・勝手に理論武装して新しいことを始める←新しい時代はこういう人が作ってきている。

・断られたり、ダメなことのほうが多いのが当たり前であるということを知る。
うまくいかない方が人生のデファクトスタンダードである。

・牧歌的なニュアンスでの「好きを人生に」ではなく、「好きを人生にできないと生き残っていけない」という、もっと切実なニュアンスの「好きを仕事にする」ということを考える。

・頭で読む読書ではグーグルには勝てない。知とは心受け止めるべき。生きる糧としての知。

・おもしろいと思ったことを淡々とブログに書く。

・生活とは作品である。生活全体をデザインしよう。生活のデザインとは時間の使い方を考えること。

・一つの趣味は千の嫌悪から成り立つ。嫌いをはっきりさせていけば最後に自分にぴったりな何かが必ず残る。

・物事と時間はトレードオフ。イチローは野球のためにほとんど誘いを断っているはず。流されたら本当に何もできない。

・時期を画す力→画期力。時代の波に合わせて仕掛けていけるといい。立体的な人生を構築。

・How are you? と聞かれたら、Fine!!と答えなければいけない。

・20世紀は物質は豊かになったが、幸福感は低い。物質と引換に志向性の共同体をなくした。

・同じような志向を持って、同じ敵と戦う。

・敵は、私たち日本人の中にある、「時代の変化に対する鈍さ」である。そこからくる変な慣習が社会を覆い、若者たちを萎えさせる。

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急激にコミュニケーションのかたちが変わっているのを、最近実感致しております。
志や感覚の近い人同士が互いに引きつけられることが自然に起きる。
各々が持つ「感覚の磁場」みたいなものを増幅するツールが増えているからだと思います。
それも日常に溶け込み、特別に感じることもなく、コミュニケーションスタイルが変わっていっている。

そんな時代だからこそ一歩踏み出せばいろんなことができるし、いろんなやつに会えるよ!
と感じさせてくれる、そんな元気の出る一冊でした。


※僕も読んだよ!読んでみたい!こんなところに共感した!私はこう思う!等あれば積極的にコメントお願いします!!

2008年06月11日

読書感想文/現代アートビジネス

村上隆や奈良美智を発掘したギャラリストでもある著者が、現代アートに対する想い、アートとお金の関係、アート立国への展望等を綴った一冊。
先進諸国において加熱するアートに対する投資や、工業ではなくアートによる国力をつけようとする動きが見られる今だからこそさらに面白く読める内容。
アートに詳しい人でなくともわかりやすい。
アート作品個々を解説するというのではなく、アート業界やアートに対する投資、アートの楽しみ方といった視点で書かれている。
各アーティストの解説本等と合わせて読むとさらに楽しめると思う。

〜〜以下ピックアップ〜〜
・不景気にこそチャンスは到来する(高額な大御所は売れない、安い若手にスポットを当ててもらえる)

・どんな作品にも買い手がいる。アート市場は細分化された市場。犬の絵しかないギャラリーもあれば、下手な絵を売っているところもある。需要があるため買い手がつく。こんなものが売れるのかというものも売れる。作品の良し悪しだけでなく、需要の掘り起こしと売買交換のマッチングがビジネスの肝。
粗悪なモノや安いモノが欲しい人もいる。アートも同様。

・展示空間、アーティスト、プレス活動がギャラリストの三種の神器。
まずは展示空間がないと始まらない。見せ方には徹底してこだわる。照明の角度や、作品を置く高さは特に重要。

・将来そのアーティストが続けていくだろうと思われるコアな部分を抽出して前面に出して売り出すことが重要。そのための審美眼と見せ方が問われる。

・アートは市場に残していくことに意味があり、とても重要。なので、若手アーティストはちょっと安いかなぐらいに値段を設定する。「売りたい値段」より「売れる値段」。応援してくれる人を増やせばアーティストに価値が発生していく。

・リーディングコレクター(この人が買うと注目される、評価につながるような人)に売る。
そうすることでマーケットが広がり価値が上がる。

・アートのコピーライト化は強烈な個性と考え抜かれた戦略がある村上作品ぐらいでないとできない。
アートは実物であり、一点ものあるいは少数製作であるからこそ価値を保有できる。

・アート作品を安易にコピーすることや、イメージ商品として単に絵面だけ売るようなことはアーティストの価値を下げること、文化の疲弊につながる。
アートは表面ヅラだけではなく、アーティストの思想も作品の一部として尊重することが大事。

・コピーが容認される中国が大国になっていくこれからは文化が消費されてしまう危険を孕んでいる。
コピーライトの強度は美術作品の強度と一致しない。

・GEISAI等、若手アーティストの発表の場は増えてきていて、アーティストの青田買いも増えてきている。

・アーティストとはそもそも職業なのか?アートが大事ならば続けろ。時代が追いつくこともある。

・今、マイアミはアートが熱い(アート・バーゼル・マイアミ・ビーチ開催。デザイン・マイアミも開催されている。文化の新たな発信地)。

・どう楽しむか、どう飾るかをメディアを使って見せるより、人の行動そのものを見せて認識させることが重要。

・押し付けないこと。

・デザイン/アートは国力になる。日本人ほど美術館に行く国民はいない。

・国内のアートマーケットシステムの整備が急務。

・みんなが欲しがる情報は「告知」ではなく「レビュー」である。

・アートは国の資源。枯渇することもなければ、環境を破壊することもない。観光資源として利益ももたらし、国のアイデンティティ構築にもかかせない、非常に有望な資源。欧米諸国はこの有効な資源を上手に利用している。


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アートやデザイン、映画や音楽コンテンツといったものを世界に向けてビジネスとして発信していく際に参考になる視点を多く見つけました。
逆輸入ブランドの強さや、やりたいビジネスに適したマーケット自体の発掘や開拓、世界に向けた発信姿勢等は日本のクリエイティブにもっとあってもいい考え方と感じました。
世界に向けて開かれた新しい創造的ビジネスやコンテンツ産業が日本の次世代のキーかもしれないと強く思いました。
あと、アートに限らず共感できたのが「皆が欲しいのは告知ではなくレビューだ」という一説。確かにブログや本もカタログや宣伝みたいなものではなく送り手の視点が入っている方が見てて面白いですね。
そもそもアート自体が社会に対するアーティスト自身のレビューであったりもしますね。

アートとデザインで国にブランド力を付けることに成功し、経済的な効果をももたらした英国の政策は記憶に新しいです。
日本がアートとどうつきあっていくべきか、一度じっくり考えてみると面白いかもしれません。

※私も読んだ!興味をもった!こんな風に感じる等あれば積極的にコメントお願いします。

2008年06月24日

iPhone!? そんなの・・・

「iPhone!? そんなのやめて、もっとすごいの作ろうぜ。
僕らは、そんな国だったはずだ。」

ハイパーメディアクリエーター/高城剛

世界の工場にもなれない、新しく刺激的なプロダクトも作れない、
コンテンツもシステムも保守的。

いつから日本はそんな国になってしまったのでしょうね。

国産メーカー、デザイナー、通信キャリア、販売店、流通、コンテンツメーカー・・・・・

全ての人たちがモチベーションを上げて、高い志で世界に挑むことを思い出さなくては!!

昨日の「カンブリア宮殿:ゲスト_奥山清行」を見てもそう強く感じました。



高城剛氏ブログ

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