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2008年04月 アーカイブ

2008年04月03日

私がデザインしたもの全ては不必要だった。

「私がデザインしたもの全ては不必要だった。2年以内には確実にリタイアし、何か他のことをやりたい。まだそれが何かはわからないけど。自分を表現する別の手段を見つけたい。デザインとは、忌むべき表現形式だ」

建築家・インダストリアル・デザイナー/フィリップ・スタルク(Die Zeit,27.Apr.2008より)

「今後デザイナーはいなくなるだろう。将来のデザイナーは、パーソナルコーチや、ジムのトレーナー、ダイエットコンサルタントになるんだよ」

強力な「モノの個性」でヒトをひきつけられる時代は終わったことをスタルク自身が感じているのかもしれません。

デザインの世界でも「エクスペリエンス・デザイン」とか「インターフェースデザイン」、「サステナブルデザイン」等、今活気があり、求められているのは工業時代とはちがったデザイン脳の使い方なのは間違いと感じます。

そういえば
スタルク自身は数年前から牡蛎の養殖を始めているというのを聞いたことがあります。





2008年04月07日

面白いアイデアだ。しかも・・・

「面白いアイデアだ。しかも人がいい」

-エニグモ役員・藤井真人(謎の会社、世界を変える。―エニグモの挑戦より)

この言葉はエニグモが成功に至った重要なポイントをあらわしていると思う。

以下読書感想文

元広告代理店の二人が立ち上げた新世代ネットサービスベンチャーエニグモ。
この本はエニグモ創設から、軌道に乗るまでの軌跡を同社代表、役員、社員がそれぞれの口調、視点で振り返ったものをまとめたもの。

世界各地に住むネットユーザー全てを「現地の品物のバイヤー」に変えることで新しい流通、ショッピング感を作ることに成功した同社サービスBuyMaや、広告モデルをブログによるクチコミマーケティングとくっつけたビジネスのプレスブログが同社の看板サービス。
この本ではそれらサービスを構築するまでに同社がぶち当たった壁、挫折、乗り越えた方法等が書いてあり、新規ビジネスをベンチャーが起こすことのハードルの高さと、得がたい達成感があることの両方を感じ取れる。

人をひきつけて、巻き込んで、しかも仲間の期待に応えられるように最大限の努力をするという同社経営陣・社員の姿勢は見習うべきだと感じた。

新しく社会を作るということの意義や楽しさを考えれる一冊。

クリエイターは人の力を借りるのが下手な人が多いと思う。
それでいて自我を通すのに頑なになりすぎている人も良く見ます。
本当に新しい仕組みをデザインしようとしたら、他者を受け入れる、困難を受け入れる、人の手を借りるということがいかに大事かということを考えさせられました。

2008年04月09日

形態は意味に従う

「形態は意味に従う」

-Appleデザイン担当副社長/ジョナサン・アイヴ

アメリカの建築家ルイス・サリヴァンの言葉「形態は機能に従う。(form follows function. )」に対して
現代ではブラックボックス化したものに与えれる形態は機能よりも、人がそのものに求める「意味」に従うべきであるという考え方。

パソコンははさみや自転車、イスなどと違い、
形そのものが機能に関係する要素は非常に少なくなってきている。
それはデザインするためのきっかけが極端に少ないという事実も示していると思います。

そこで重要なのは物理的機能を形態化してのデザインではなく、
デザインの対象となるモノが秘めているコンテンツや世界観に対して使う人が「どういう風にあってほしいと思っているか」というそのモノの「存在理由」を深く見つめて、カタチに起こすことなのだろうと思います。
それは必然的にそのモノが必要とする「最低限のカタチ」になるため、シンプルでミニマム、そしてわかりやすいアイコニックなモノになるはず。
一度そういうのが出来てしまうと、競合他社は「原型に余計なカタチや機能を付加したもの」をつくることしか許されなくなります。

iPodがウォークマンに勝ったのはコンテンツやビジネスモデルの差だけではないと思います。

Appleのデザイン力はこういった哲学からも見て取れます。


↓link
Appleエンジニアが語る、Appleがデザインプロセスで行っている4つのコト(b3 annexさん)

2008年04月20日

「まだ存在しない商品のイメージを抱くことは、消費者には出来ないのさ」

「まだ存在しない商品のイメージを抱くことは、消費者には出来ないのさ」

ダイソン社長/ジェームス・ダイソン(日経ビジネス3月27日号より)

スティーブ・ジョブズも同様のことを言っていた。

消費者の要望にこたえるだけでは新しい何かは生み出せない。
市場の要求にこたえるだけではニーズやブームの後追いになるだけ。

観察、分析、創造を主観とスピードの両輪で進めるのが最高の結果をもたらす「デザイン思考」なのかもしれない。




2008年04月25日

読書感想文/利益の方程式

経済評論家、公認会計士の著者による、ビジネスにおける利益の出し方についての考え方を改めてくれる一冊。
どんな業界でもおそらく使える考え方が書かれている。
マーケティング、商品開発、接客、経営、全ての階層の人に意味のあると思われる一冊。


まず冒頭に「勝間式利益の方程式」を紹介するところから始まる内容。

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(顧客あたり単価-顧客あたり獲得コスト-原価)×顧客数=利益
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冒頭でキーとなる構造を示すことで全体が捉えやすくなっていて親切。
文章も読みやすい。

*キーポイント*
・顧客の購買ポイントを押さえ、そこには充分にコストをかける。それ以外の面ではオーバースペックを避ける(KBF,Key Buying Factor)→顧客原価のコントロール
・価格は高くてもいい。なぜなら顧客はいいものを買ったと満足するから
・相手が持っている問題を解決する
・気持ちよくお金を払ってしまう仕組みづくり
・多様な意見の重要性
・瞬時に顧客が商品の価値を理解できるかどうか→瞬間判断、ヒューリスティック
・顧客が人に教えたくなるサービス
・仮説構築の重要性
・顧客原価は業界基準で決まるため下げるのは難しい。顧客獲得コストをうまく下げる。
・需要者、供給者双方の視点で原価を考える(顧客の視点、KBF)
・潜在顧客数のフェルミ推定
・顧客の意見に耳を傾けすぎない(顧客の先を行くべし)
・戦略のない値下げは悪である

商品開発の仕事をしている身としては、なるほどと唸ってしまうような内容ばかり。
特に携帯電話業界や家電業界の商品開発・供給システムに当てはめたところはわかりやすかった。
優秀な経営者にとっては当たり前のことばかりの内容なのかもしれないけど、新鮮な切り口が多く、面白かった。

特に顧客のKBFを理解した商品開発をしろ、という提言は今の企業に足りてないと思われる「引き算のデザイン」をわかりやすく解説していて納得してしまった。

著者の豊富な研究知識が楽しみながらサクッと読める良書。

勝間和代氏ブログ -私的な事柄を記録しよう!-

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