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2008年03月 アーカイブ

2008年03月01日

Skypeだと、

「Skypeだと、必要な時間しかしゃべらない。やっぱり、その場にいないと」

はてな社長/近藤淳也

メールでのコミュニケーションは優秀で、例えば何かの日時や、予定管理、簡単な質疑応答、知識の共有程度であったら、メールのみのコミュニケーションで十分だと思う。

しかし、何かモノを集団で作るとか、創造性を拡げるといった事が目的の場合、不確実性を削いだコミュニケーションでは何も生まれない。メールではクリエイトできない。

skypeやichatは便利だけど、空気感を共有することや、時代の空気を共有することは難しい。

リアルで人と会ったり、何かの事の当事者になることは、目には見えないけれど相当な量の情報を受け取り合うことでもある。
自分が意識しない情報でも、脳は溜め込んで行っているので、リアルなコミュニケーションを重ねた共同作業の方が、創造的行動を引き起こしやすい。

時代の空気や場の空気を感じることは何に置いても大事だろう。

2008年03月03日

簡素の中に秘めた知性なり感性

「簡素が豪華に引け目を感ずることなく、その簡素の中に秘めた知性なり感性なりがむしろ誇りに思える世界、そういった価値体系を拡めることができれば少ない資源で生活を豊かにする事ができる。」

グラフィックデザイナー/田中一光

日本の美というのは庶民文化の美だと勝手に思っていて、
日本の生活における振る舞いや所作の美はもっと研究してみたい文化だ。
いつからか西洋の価値観で作られた「いろんなものをくっつける生活」に慣れてしまったせいか、
なおさら日本の「簡素」という感覚が新鮮で魅力的に見える。

環境問題やエネルギー問題に対してデザインが出来ること(すべきこと)がこの言葉には多分に含まれてると思う。

ものづくりをする人たちは、
ただ節約とか省エネとかだけじゃなく、豊かな知性や感性の末の「簡素な美」がある生活の提案をしていかなければいけない気がする。

ポジティブな意見もネガティブな意見も

「ポジティブな意見もネガティブな意見も取り入れることで、自分が磨かれる」

トレンダーズ社長/経沢香保子(著書:日記ブログで夢をかなえるより)

博識だなーと思わせる人やすごいな、頭いいな、と思わせる人は大抵、他者の意見を積極的に取り入れるタイプの人が多いように思える。
考えてみれば、自分には目が二つしかなく、しかも視界に自分をがっちり入れることが出来ないのだから、自分に足りないところを他者に発見してもらい、教えてもらうということはすごく効率的でどんどん取り入れた方がいいことだと思う。
さらに、やっぱり他者の意見を取り入れることに積極的な人ほど人から好かれやすいとも思う。「あ、私の意見を取り入れてくれてるな」と思うだけで人は相手に好意を抱くものだろう。
いろんなことを知ってはいるのだけれど、他者の忠告に耳を貸さないタイプの人は「ただ理屈っぽくてうざったいひと」になりがちだ。
集団でデザイン行為をするときにはこういうひとが一人居ると、チームのパフォーマンスが落ちるので気をつけようと思う。

やはり自己を磨くためにも、物事を上手く進めるためにも、大切なことは他者とのコミュニケーションに積極的になることだと思った。

日記ブログで夢をかなえる

2008年03月06日

民族の特殊性を通過しての普遍性

「優れた音楽は、民族の特殊性を通過してはじめて普遍性に到達する」

作曲家/伊福部昭

グローバリズムという言葉が陳腐化されて久しいが、
未だにグローバリズムについての考え方はいろんなものがある。
その中でも、世界中にモノやサービス、カルチャーを届けられるようになったからこそ、
平均化されたいわゆる「ユニバーサル」が必須であるという考え方が多数を占めているように思う。
それに対して、民族や地域、国民性、国有の文化を輸出し、アピールしてこそのグローバリズムではないかという考えもある。
この二つの考え方をどこで線引きするのかは非常に難しいのだけれども、
やはり文化を輸出するという考え方は大切だと思う。
今の日本の「ものづくり」については強くそう思わざるを得ない。
日本は世界に誇れる独自の価値観・文化体系があるにもかかわらずそれらを世界にちゃんと輸出できてないなぁと日々思う。とくにデザインの分野においては。

欧州に売るからこそ「欧州を真似る」ではなくて「欧州に美を伝える」という気概でやらなければならないと思う。

2008年03月08日

同業他社の製品は既に同じ技術を使っている

「ソニーでは同業他社の製品は基本的に既に同じ技術を使っていて、価格、性能、特徴に差はないと考えている。
市場において製品を差別化できるものは、デザインをおいてほかにない。」

元ソニー会長/大賀典雄

企業のトップがここまで「デザイン思考」を大切にし、優先していたからこそ、今日のソニーがあるのだろうと思わせてくれる言葉。
さらにこの言葉に思うのは、実は消費者の私たちが普段思っていることはまさにこのことだということ。

デザインの価値というのは数値化しづらいが、確実に大きく存在していて、事業の成否を大きく左右している。
近年ではそう考える人は少なくないが、大賀氏ほど言い切ったトップはいない気がする。

デザインはこれからさらに企業の大きな資産になっていくのだろうと思う。


読書感想文/福祉工学の挑戦—身体機能を支援する科学とビジネス

福祉工学の観点からユニーバーサルデザイン等を研究してきた著者の記録。

工学会の権威である著者が。こうもりの研究から気配を感じさせる機器の開発、触知ボコーダ等の障害者のためのコミュニケーションツールの開発、バーチャル技術と福祉工学の融合研究等を通して長年研究してきた福祉工学・ユニバーサルデザイン研究についてまとめてある。
著者ご本人の講演を拝聴する機会があり、講演が非常に興味深いものだったため購入。

専門家だけではなく、福祉とはなにかよくわからない人にも分かりやすい内容であると思う。

福祉工学という研究に挑戦し続ける著者の言葉の数々に感銘を受けた。

2008年03月10日

読書感想文/アキッレ・カスティリオーニ 自由の探求としてのデザイン


最近では新しい概念のように捉えられている、深沢直人氏が言っている"First WOW, Later WOW"の概念はすでにカスティリオーニ氏が実践していたのだという発見。
本書の中ではカスティリオーニ氏のデザインを「魅惑すると同時にすぐその知的内容へ注意を引き、種を明かし、そしてはっと目覚めさせる仕掛け」と評してあるが、それこそまさに。

日本ではあまり知られていない、建築家/空間デザイナーとしてのカスティリオーニについても多くが学べる良書。

ジャンフランコ・カヴァリア氏が代弁する「各々が自分の役割に対して責任ある態度を取りさえすれば我々の社会は今後も存在し続け、また向上する」というカスティリオーニの信念は今の時代のデザイナーに環境問題についてデザインで何ができるか考えろ、と言っているようにも聞こえる。

デザインとは倫理的価値の表現であると言っていたカスティリオーニの言葉を使いながら、消費社会にただ取り込まれて、ゴミを延々と作っているだけのデザインに対して明確な批判も投げかける一冊。

一番印象に残ったのは第五章「レストランの人生学」。

2008年03月11日

読書感想文/地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」

思考力とは情報の羅列する能力ではなく、仮説を作り出す想像力、情報を捨てる整理力なのだと教えてくれる一冊。

物理学者エンリコ・フェルミの思考術として知られる「フェルミ推定」の説明を足がかりとして、フレームワーク思考等の思考術、自分の頭で考えるとはどういうことかを気づかせてくれる。

ネット情報を寄せ集めて考えた気になっている人や、データを集めることに夢中になるくせがあるひとに是非読んで欲しい。

実際のデザイン実務においても、マーケットのデータやトレンド、コンペチターの動向のデータはごっそり調べているのだけれど、肝心の「あなたは何が作りたいの?何を表現したいの?」というのがないデザイナーは多い。

本書はメソッドの本であるようで、既存のメソッドに当てはめて考えていくだけでは新しいものは何も生まれないということも示唆してくれている。

後半では各思考術の有用性だけでなく、理論と感情のバランスがとれた他者とのコミュニケーションの重要性も説いてくれているため、組織内で仕事をしている人にとっては非常に為になる内容だと感じた。

思考は
結論から、全体から、単純に。

2008年03月12日

一からすべて命令してほしいなら

「If you want complete order, join the Marines.」
(一からすべて命令してほしいなら、海兵隊に行けばいい。)

-googleCEO/エリック・シュミット(The Future of Managementより)

これは人生の醍醐味を感じたコトバ。
とにかく自分で考え動くということ。

新しく革命的なものを作る人たちに共通して見られるのが「自発的であること」。
クリエイティブでもビジネスでも誰かに言われてやったということでは新しいものは生まれないと思う。

自分がやりたいことを見つけなさいとはよく言うものだけれども、
それは結局「自分が一番洞察を効かせられ、かつエネルギッシュになれるフィールドを見つけろ」
という事だと感じる。
最高のパフォーマンスの自分を見つける。
個人にとっても組織にとっても社会にとってもコレが一番いい結果をもたらすと思う。
よくいう「自分探し」とは何もはじめずに、誰かが導いてくれるのを待っているのではなく、
能動的に、自発的に考え動くことで、自らの特性を見極めるということだと解釈している。

自発的に自分の人生をデザインしていきたい。
そんな仲間が集まったとき最高のデザインができるだろう!

二時間で終わらせられると思っている仕事は

「二時間で終わらせられると思っている仕事は三時間かかるもの」

公認会計士/勝間和代(著書:無理なく続けられる年収10倍アップ時間投資法より)


そのとおりだと思う。
一時間で出来ると思う仕事は三時間かかる。

ので、一時間の仕事に三時間取っておくと30分くらい余裕ができる。

その30分は(実はなにも得してないのだけど)すごく得をした気になります。

無理なく続けられる年収10倍アップ時間投資法

状況を理解しないアートやデザイン

「政治や経済を含めた、全体の状況を理解しないアートやデザインには、意味がない」

ーMITメディアラボ副所長、グラフィックデザイナー、コンピューター科学者/ジョン前田

デザインや美術の学校では経済について理解が少ない。
一方ビジネス、経済の学校では左脳的メソッドが先行し、アート・デザイン思考が少ない。
そもそも両思考は世の中にインパクトを与える際には両輪として機能すべきものであり、
どちらか一方だけでは最高のパフォーマンスは出にくい。
バランスを取ることが大切だと思う。

肩書きに関係ある狭い世界の知識や感覚だけで勝負できる時代はもう来ない。

なぜそのデザインなのか?今の世の中に何を訴えるのか?どういう経済圏、社会を形作るものなのか?

そういったことをもっと深く考えていく必要を感じる。


2008年03月13日

読書感想文/レバレッジ人脈術


レバレッジシリーズのなかで”人脈”にフォーカスした一冊。
人脈を作る、ヒトとコミュニケーションするとはそもそもどういう行為なのか、持つべき心がけは何かということを分かりやすく教えてくれる。

本書で頻出する”コントリビューション(お会いする相手、参加させてもらうコミュニティに対する貢献)”という言葉が人とのつながりの原点だと思う。

人脈作りとは「相手から何かもらう」ではなくて「自分の成長のためにお互い刺激しあう」コトなのだと実感。

紹介している手法を実践している方とお会いし、自分自身がとても嬉しかった経験があるため、共感しながら読むことができた。

ボリュームもちょうどよいし、リアルコミュニケーション、ウェブコミュニケーション双方で人付き合いの際参考になる情報が詰まった良書。

この本を読んでデザインコミュニケーション思考との共通点を感じた。

デザイン思考の際に重要になるのはそのデザインが一体誰に、どんな幸せを届けるのかということ。
社会貢献なのか、企業の成長なのか、個人のライフスタイルを豊かにすることなのか。
ただ売ってお金をもらう「市場で売れる」ではなくて、相手(世の中)にどういうコントリビューションをするかということを核にデザイン思考を働かせないと、世の中の要求に対してパフォーマンスの高いものを出しにくいと思う。
そういう意味ではデザインアウトプットをコミュニケーションとして捉えれば、「人脈作りにおけるコントリビューション手法」はデザイン思考に応用可能なアイデアだとも実感した。

2008年03月14日

たとえ馬鹿と言われても、偽善と言われても

「社会の中では理想を言うやつがいなくてはいけない。たとえ馬鹿と言われても、偽善と言われても。」

-音楽家/坂本龍一

めのうらよりインスピ。

世の中に大きな進化をもたらしたり、革命的な価値観のシフトを起こさせるきっかけは”理想主義者の言葉”なのだと思っている。

日本人は大きな志や野望を持っていても恥ずかしい・周りに気を使って言わない・言えない文化がある。
僕はこれが日本のカルチャーやテクノロジーが世界にコントリビューション(貢献)する際に大きな障壁になっていると思う。

shyには形容詞として恥ずかしいという意味があるが、同時に動詞として「気後れする、尻込みする」といった意味でも使われる。つまり恐れや臆病さを多分に意として含んでいる。

馬鹿と言われること、偽善と言われることを恐れずに、理想を表現(可視化・認知可能にする行為)し続ける努力をすることが、ヒトの社会に豊かさをもたらすアート・デザインなのだろうと感じた。

自発的に勇気を持って前に出ることが(自分にとっても)新しい世界をつくるはず。



2008年03月17日

デザイナーが資本参加するのは望ましいやり方です。

「デザイナーが資本参加するのは望ましいやり方です。
デザインとはあらゆる機会を盛り込みながら、消費者にとって新鮮で一貫して意味のある体験を提案し続けていくことであって、3ヶ月やればおしまい、ではないからです。」

プロダクトデザイナー/イヴ・べアール(AXIS magazine Vol.132より)

100ドルPCプロジェクトへのデザイン提供やHERMAN MILLER社初の照明デザイン、TOHSIBAやMINIのブランディングまで手がける氏が言うこの言葉は今の時代において「社会に対するデザインとは何か」をビジネス的な視点から端的に言い当てていると思う。
資本参加するとは、リスクをクライアントと一緒に背負うことで、プロジェクトに対しての発言や立場も対等にしたいという覚悟と想いの表れであると思う。
「やることでお金をもらう」のではなく、「共に成し遂げることで儲けを分け合う」という姿勢。
社会に対するデザインプロジェクトは大抵デザイナーだけでは何も動かせない。
周りの人達と想いと立場を共有し、「共感、共に夢見ること」をエネルギーとして進まなければならないと思う。
「周りはわかってない」と口にするデザイナーは自らの覚悟と想いの弱さ、共感能力の低さを反省する必要があるのかもしれない。

でっかい夢に向かってみんなで覚悟と夢を共有する。
素晴らしいではないか!!
そんなシゴトができるように心構えをしておこう。

One Laptop per Child(100ドルPCプロジェクト)
OLPCについて(Wikipedia)
FUSE PROJECT

AXIS magazine

2008年03月21日

読書感想文/いきの構造

和のデザイン、いきと呼ばれるものは何なのかということを考えたく、
読んだ。

哲学者の著者が日本独自の価値観「いき」について考察を巡らせる一冊。

本書では「いき」とは大和民族の特殊な様態の顕著な自己表明の一つと定義されている。
海外(他民族)の文学や芸術、音楽と日本のそれとを対峙させ、その中から読み取れる価値観のズレや情景をヒントに「いき」とは何かを定義し、構造化を試みている。

「いき」とは媚態・意気地・諦めを主要素とし、反語は野暮であること。
二元性を基礎とした美学であること(男と女、竹と木、表と裏、ハレとケ、見せると隠す等…)。
決して合理性になり過ぎないバランスの美学でもあること(常に平行線で交わらない-結果の出ない縦縞模様等)。
いきなリズムとバランスが存在すること。
派手―地味の構図とは別物であること。
等を独自に構成したマトリクスやチャートを絡め解説してくれる。

いきと称されるものを見たところで、いきは理解し得ないという主張もしている。
日本民族の価値観や文化を解剖・解釈するプロセスを経てはじめて「いき」に触れることが出来るのだと。

本書を読んで
「いき」とは
「二元性を含有する物事における理想体(合理性)に対しての一定の変位(ハズシ)の美学が表層に出てきたもの」であると受け取った。

原文は現代の文体ではないのでとっつきにくいところもあるが、本書は解説を入れ込まれ再編集してあるのでわかりやすくなっていてよいと感じた。

いきとは何かと何かの関係性にて見出される美しさということか?
最近何かと話題になっている関係性のデザイン、コミュニケーションの仕組みづくりにおいて、
日本らしい価値観や美しさとはどんなものか考えてみたい。

2008年03月22日

ありとあらゆる場面でベースになっているのは

「ありとあらゆる場面でベースになっているのは”学問”なのです。」

ー脳科学者/茂木健一郎(著書:脳を活かす勉強法より)

面白いことを考えるクリエーターやデザイナーには、何らかの学問のバックグラウンドを持っている人が多い。ザハ・ハディドは数学、ロス・ラブグローブは生物学、川崎和男は医学、ジョン前田は経済学と情報学、山中俊治は工学・・・・・といったように。
そのバックグラウンドを活かすことで、旧来のデザイン領域とは違ったところに足を踏み入れることが出来ている。

デザイナーやクリエーターにはそういう「知識という武器」が必要ではないかと最近感じる。
ネットで簡単に手に入る二次情報ではなくて、自分の身に染み込んだ知識。
この「身に染み込んだ」というのが大切だと思う。
自分の特性をマッシュアップしなければ次世代に残す仕事はしづらい時代になってきたと感じる。
ただのデザインは先人達がやりつくしている。
次の世代は新しいことにチャレンジしなければいけないと思う。
デザインという狭い見地・業界だけでなく、様々な学問に触れ、知識を身に染み込ませることが、
デザインやクリエイティブにいい結果をもたらす。

ありとあらゆる場面でベースになっているのは”学問”

共感する。

2008年03月24日

読書感想文/思考の整理学


英文学者である著者による、発想方法やメカニズムについて身近な体験をもとに考察した一冊。

メインは論文や学問的考察に主軸を置いた「思考の整理学」なのだけれど、充分に日常生活に応用していける内容だと思う。

ーキーワードー
・エディターシップ
全ての発想は既存情報の組み合わせ。発想には編集力が問われる。発想法とは編集の方法。見慣れた情報も編集で生まれ変わる(エッセイをまとめた本や小説の短編集等)。全体は部分の総和にあらず。

・没個性的方法
自らの個性のみを主張するのではなく、個性は情報を化合する際の触媒として扱う。主観による既存情報の組み合わせは充分に個性を発揮する。

・忘れる時間を作る
情報は時間を経て洗練され、必要なものが残る。
見つめる鍋は煮えない。

・セレンディピティ
潜水艦のソナーを発明するつもりが、イルカの交信音を捉える発明になったというような偶然の産物、他家受粉を重要視する。

・情報のメタ化
情報の高度な抽象化を目指せ。平家物語は琵琶法師による情報の高度なメタ化の産物

・手帳の工夫
フィルター、情報を洗練させる道具としてのメモ、手帳

・捨てる工夫
収穫逓減の法則

・I think ...本来の思考

本書は1986年発刊であるが、インターネット時代の現在の思考や発想についての書籍、ビジネス書にこの本に書かれたことと同じようなことが散見され、この本がいかに「情報の扱い方の本質」を捉えていたかが実感できる。

内容も読みやすく、新しいことを考えたい人にはどんな人にもお勧めできる一冊。

デザイナーやクリエイターは情報収集と縁の深い仕事だと思う。
憧れのデザイナー、参考になる同業他社の製品、先行技術等を貯めこんでいて、
各々の仕事に活かそうと考えていると思う。
そんなデザイナーやクリエイターにも本書の整理法は参考になるはず。
現代ならばGoogleリーダーやメモやiGoogleはてなブックマークはてなRSSを応用することで、著者の時代よりも更に効率化された情報管理ができるわけだし。

値段もやすくてお勧めです。

2008年03月26日

Stay Hungry. Stay Foolish.

「Stay Hungry. Stay Foolish.」
(ハングリーであれ。馬鹿であれ。)
-Apple代表/スティーブ・ジョブズ

常に慢心せず、更なるフロンティアを目指すこと。
常に理想主義であること。

この姿勢がなければ「新しい世界」を見ること、見せることはできないと感じる。

日本で理想主義であり続けることはハードルが高く感じるけど、
だからこそその方向の生き方に魅力を感じます。

スタンフォード大学卒業式、スティーブ・ジョブズのスピーチ(TEXT)

↓スタンフォード大学卒業式、スティーブ・ジョブズのスピーチ(英語)

↓スタンフォード大学卒業式、スティーブ・ジョブズのスピーチ(日本語字幕入り)



2008年03月27日

どんなに複雑にもつれた糸も、

「どんなに複雑にもつれた糸も、ほどいてみれば単純な一本の糸に過ぎない」

-トリンプ・インターナショナル・ジャパン元代表取締役社長/吉越浩一郎(著書:デッドライン仕事術より)

優れたクリエイターは物事を単純化するのがうまいと思います。
佐藤可士和氏しかり深澤直人氏しかり。

様々なプロジェクトで必ず発生する「問題解決」というプロセス。
そこでその問題に対してぐーっと近寄ってみたり、俯瞰してみたり、いろんなスケールで多角的に観察することがキモなのかなーと思う。

優れた経営者はそういった視点でものを話しているなと感じます。
こういう「観察の仕方」は日常生活にも充分応用が出来る、というか一番重要な視点かもしれない。


-以下読書感想文-
デッドライン仕事術 (祥伝社新書 95)

トリンプを19年連続増収に導いた元名物社長の著書。

デッドラインとは、仕事にかける時間、タイミング、自分がする仕事の範囲、ワークライフバランス等に明確に設ける線引きのこと。

本書ではビジネスシーンにおける「デッドライン」設定の有用性を著者自身の企業人人生を振り返りながらわかりやすく解説してくれている。

管理職の立場から書かれている内容がメインではあるけれども、若いビジネスパーソンにも充分に参考になる内容。
・上を見るな、下を見ろ(上司や経営者の方ばかり見ていると愚痴しか出ない)
とか
・余裕のあるときを当てにした時間の使い方をするな(余裕がある時間が訪れるような時間の使い方は効率が悪い証拠)
等々、
企業人なら思わず納得してしまう著者の持論がためになる。

有名な「がんばるタイム」や「さんづけの習慣」等、実際にトリンプで行われたユニークな改革も面白い。

気がついたらなんとなく長時間労働になっちゃっているような仕事人にお勧めできる一冊。

時間は有限です。

2008年03月31日

読書感想文/裸でも生きる

若干25歳でバングラデシュ産のジュートを使ったバッグ販売の会社を立ち上げた著者の自伝&エッセイ。

アジア最貧、政情最悪の国にあえて単身乗り込み、ものづくり・ビジネスを通して社会に役立つことを模索している著者。

まさにジェットコースターのようなスリリングな実話。
引きこもり、不良、鬱病、柔道、工業高校、慶応大学、国際機関、バングラデシュ大学院・・・・

どうして起業に至ったかまでの経緯から、ものづくりの難しさ、裏切りや失敗で涙を流した話等、「信念を持って生きる」ということの素晴らしさと厳しさを生々しいくらいのリアリティを感じながら読むことができた。

表題となっている「裸でも生きる」とは何度振り出しに戻っても、自らの信念を曲げないという著者からのメッセージだそう。

社会起業とかフェアトレードの類いに対して否定的な意見が多いのも事実ではあるけれど、やっぱりこういうビジネスを信念もってやっている人は応援したくなる。

限りある今の時間をどう生きるか。
深く考えさせてくれる一冊。
良書。

About 2008年03月