石油は炭化水素を主成分とする油です。
電気と並び、人類がエネルギー源として使用しているものです。ガソリンからプラスチック、化学繊維、サランラップや加工紙製品等、見渡せば私たちの暮らしは石油だらけです。
農作物の肥料にも石油が原材料になるものがあり、私たちは石油を食べているとさえいえます。
みんなが欲しがる、何にでも化ける魔法の油、石油。すごい資源なので多くの国が欲しがります。なので石油の採れる油田にはお金が集まりますし、石油とついてくるお金欲しさに戦争を仕掛ける国もあります。
日本軍の真珠湾攻撃、ドイツのヒトラーによるソ連のアゼルバイジャン侵攻、クウェートでの湾岸戦争、米国のイラク攻撃等歴史上には石油が戦火の火種のひとつとなったといわれている戦争がたくさんあります。
ちなみに米国は世界屈指の経済大国であると同時に石油大国でもあります。
世界の83万の油田のうち、52万は米国にあります。
世界第三位の石油生産国であり、世界に占める人口4.6%の少なさで世界の石油生産量の1/4を消費する石油依存国でもあります。
米軍が一日に消費する石油は40万バレル。
これは南アフリカ全体の一日の消費量と同等です。
石油の作られ方についてはいくつかの説があります。最も有名な説は、石油は生物の死骸から出来ているという説です。地中に取り込まれた様々な生物の死骸が、地球の奥底の方で100万年以上の時間をかけて高熱・高圧で化学変化を繰り返した末に出来たものだといわれています。私たちは幾多の消えていった命のかけらと太陽からくるエネルギーでじっくりと作られた「石油」に助けてもらいながら生活しているのです。
2000年に環境省が作成した資料によるとあと40年程度で人類が使える石油は枯渇する(ほぼなくなる)といわれています。数十年ではなくならないという学説もありますが、まだ未知の油田がどのくらいあるかということや各国の採掘量の申告が嘘っぽかったりすることもあり、正確な石油の埋蔵量はわかっていません。
石油自体はなくならないが、石油1を掘り出すために必要なエネルギーが増加(1以上)していくことで石油の価値が上がり過ぎ、掘り出す意味がなくなる(掘れば掘るほど赤字になる)といった見方もあります。
ちなみにサウジアラビアのガワール油田、メキシコのカンタレル油田、クウェートのブルガン油田のような大規模油田はここ50年以上の間見つかっていません。
各国の石油に対する需要が増えていますが、供給する元は大きく増えてはいません。
いくつかの説に共通するのは、このままいくと石油は確実に使えなくなるという見方です。
今日では石油に代わる植物由来のエネルギー等の開発が急がれています。
ちなみに石油と同様に、金や銀、鉛や銅なども50年以内に枯渇するかもしれないといわれています。
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